
ビッグベイトは、誰でも簡単に釣果が出るルアーではありません。サイズも価格も存在感があり、「本当に釣れるのか」「まず何を買えばいいのか」と迷う方も多いと思います。
おすすめとして紹介されるルアーは数多くありますが、最初からたくさん揃える必要はありません。大切なのは、実績があり、信頼できる定番を使い込むことです。
私自身、池原ダムを中心にビッグベイトの釣りを続けてきましたが、結果が出るルアーはある程度決まっています。 流行に左右されず、長年使われ続けているルアーには、それだけの理由があります。
この記事では、実釣実績・扱いやすさ・入手性を基準に、おすすめのビッグベイトを4つ厳選しました。それぞれの特徴と、池原ダムで実践している使い分けを紹介します。
ビッグベイトのサイズと種類
ビッグベイトは、一般的なミノーやクランクベイトよりも大きく、大型のバスを意識して使うルアーの総称です。
明確な基準はありませんが、全長15cm以上がひとつの目安で、25cmを超えるものはジャイアントベイトと呼ばれることもあります。ただし、長さだけでなく、シルエットの大きさや水中での存在感も含めて捉えられています。
また、ソフト素材のルアーはスイムベイトと呼び分けられることもあります。この記事では、ビッグベイトと同じ戦略で使える、実績のあるスイムベイトも紹介します。
おすすめを選ぶ基準は実績・扱いやすさ・入手性
ビッグベイトは高価なものも多く、扱いにも慣れが必要です。私がおすすめを選ぶ際は、実績・扱いやすさ・入手性の3つを重視しています。
まずは、長年使われ続け、大型のバスが釣れていること。流行や新しさだけでなく、フィールドで結果を出している定番を中心に選んでいます。
次に、キャストや操作のしやすさです。実績があっても、扱いが難しすぎると出番が減ってしまいます。自分のタックルや経験に合い、使い続けられることが大切です。
そして、新品や中古で流通していて、必要なときに購入しやすいこと。気に入ったルアーを継続して使うためには、入手性も欠かせません。
この3つを基準に、最初の1本に向く定番から、経験を積んで大型を狙うためのルアーまで、おすすめの4つを紹介します。
ビッグベイト おすすめ4選
ここからは、4つのルアーの特徴と、おすすめする理由を詳しく紹介します。
ジョインテッドクロー178

S字系ビッグベイトの完成形とも言えるルアーが、ジョインテッドクロー178です。
デッドスローでのただ巻きから一定スピードの巻きまで幅広く対応でき、特別な操作を必要としない点が大きな特徴です。
自重も極端に重くなく、キャスト感は大きめのミノーやクランクベイトに近いため、ビッグベイト特有の「投げにくさ」や「扱いづらさ」を感じにくいルアーでもあります。
そのため、これまでビッグベイトを避けてきた方でも、違和感なく使い始めることができます。
操作がシンプルで、投げて巻くだけでしっかりS字アクションを出してくれるため、ビッグベイト初心者の方にとっては最初の1本として非常に適しています。
難しいテクニックが不要なので、ルアー操作ではなく「魚の居場所」や「水深」を意識した釣りに集中できる点もメリットです。
釣れるサイズについても、下限は通常のハードルアーと大きく変わりません。
その一方で、ヒットした際の上限はロクマルクラスが十分に狙えるため、1投ごとの期待値は非常に高いルアーです。
結果的にバイト数も多く、なおかつ大型魚が混じる可能性があるため、ビッグベイトゲームの感覚を掴むには最短ルートと言える存在です。
「まずはビッグベイトで1本獲りたい」という方には、間違いなくおすすめできる定番ルアーです。
ジョインテッドクローマグナム

ジョインテッドクローマグナムは、ジョインテッドクロー178では物足りないと感じる場面で真価を発揮するビッグベイトです。
サイズが一回り以上大きくなることで、明らかに反応してくるバスのサイズが変わってきます。
特にベイトフィッシュが大きいフィールドでは、このサイズ感そのものが大きなアドバンテージになります。
ルアーサイズが上がることで無駄な小バスの反応が減り、狙いを最初からビッグバスに絞った釣りがしやすくなります。
自重があるためキャスト時の安定感が高く、ジョインテッドクロー178よりも飛距離を出しやすい点も大きな魅力です。
魚との距離を取る必要があるクリアレイクでは、この飛距離の差がそのまま釣果に直結します。
春の池原ダムでは、ロクマルクラスのバスは大きめのヘラブナやウグイ、ハスといったベイトを捕食していることが多いです。
そのため、個人的にはジョインテッドクローマグナムが基準サイズだと感じています。
ビッグベイトでロクマル以上を本気で狙うのであれば、外せない存在と言えるルアーです。
バラム300

バラム300は、サタン島田氏によって開発された、ビッグベイトの中でもジャイアントベイトに位置づけられるルアーです。
全長とボリュームは圧倒的で、一般的なビッグベイトとは一線を画し、明確に大型だけを狙うためのルアーと言える存在です。
決して扱いやすいルアーではなく、タックルやキャスト精度、コース取りなど、ある程度の経験が求められます。
しかし、そのハードルを超えた先にあるリターンは非常に大きく、条件が噛み合ったときの破壊力は他のルアーでは代えがたいものがあります。
バラム300は小型から中型バスの反応をほぼ切り捨て、最初からロクマルクラス以上だけを意識した釣りを成立させやすい点が大きな特徴です。
そのため、数釣りではなく一発の価値を最大限に高めたい場面で真価を発揮します。
使い方としては、水面直下を高速で引くアプローチが基本になります。
強い波動とシルエットで広範囲にアピールし、足元やストラクチャー際でエイトトラップに持ち込むことで、追尾してきたビッグバスに口を使わせます。
特に岸際や立木、岩盤際といった逃げ場の少ないエリアでの速引きからのエイトトラップは非常に強烈です。
警戒心が極端に高い大型バスに対しても、リアクションと捕食本能を同時に刺激し、強制的にスイッチを入れる力を持っています。
ハドルトラウト8

ハドルトラウト8はソフト素材を採用したスイムベイトですが、ビッグベイトと同じ戦略で使える実績十分のルアーです。
ハードタイプのビッグベイトと比べると全体のシルエットが柔らかく、水中での存在感も非常にナチュラルに演出できます。
ソフトマテリアル特有の質感により、バスがルアーを咥えた際の違和感が少なく、ショートバイトでもフッキングに持ち込みやすい点が大きな特徴です。
特にビッグベイトを見切るようになったフィールドでは、この「食わせの要素」が大きな武器になります。
S字系ビッグベイトやジャイアントベイトに明確な反応が出ない状況でも、ハドルトラウト8には口を使わせる力があります。
動き自体は派手すぎず、実際の大型ベイトフィッシュに近い波動とシルエットを自然に再現してくれます。
スローリトリーブでもテールがしっかりと動き、一定レンジを安定して引いてこれるため、狙ったレンジを長くトレースできます。
ビッグベイトのローテーションに組み込むことで、反応が止まったタイミングで流れを変える役割を果たしてくれます。
ビッグベイトの釣りを成立させるうえで、単なる代替ルアーではなく、戦略の幅を広げる重要な存在と言えるでしょう。釣りの幅を大きく広げてくれます。
ビッグベイト おすすめ4選の使い分け
ここでは、おすすめしたビッグベイトの使い分けについて解説します。
基本的には風があるかどうか
ビッグベイトの使い分けは、私の場合「風があるかどうか」をひとつの大きな基準にしています。
風が吹いて水面が波立つと、バスは上からのプレッシャーを感じにくくなり、警戒心が明らかに下がります。
その結果、全体的に高活性な状態になることが多いと感じています。
一方で、風が強くなるほどラインが煽られやすくなり、ラインスラッグを細かく管理する釣りは難しくなります。
S字系ビッグベイトの繊細な操作や間の取り方は、無風〜弱風の方が明らかにやりやすいです。
そのため、風がある状況ではハドルトラウト8をメインルアーとして使用します。
ソフト素材ならではのナチュラルな波動と安定した泳ぎは、多少ラフな操作でもバスに違和感を与えにくいのが強みです。
加えて、明確に大型だけを狙いたいピンスポットでは、バラム300を投入するのもアリです。
風によって警戒心が下がっている状況では、バラム300の圧倒的な存在感が強烈なスイッチになることがあります。
逆に、風がほとんどないベタ凪の状況では、ジョインテッドクローマグナムをメインルアーに据えます。
水面が静かな分、バスの視覚が研ぎ澄まされるため、S字系の明確なアクションが非常に効果的です。
サイズ感をしっかり見せながら、じっくりとルアーを追わせる展開が作りやすくなります。
その際のフォロー用ルアーとして、ジョインテッドクロー178を組み合わせます。
マグナムでは出きらないバスに対して、サイズを一段落とすことで口を使わせる役割を担います。
このように、風の有無によってルアーの特性を活かしながら組み立てることで、ビッグベイトの釣りはより安定して成立します。
飛距離
ビッグベイトの釣りでは、飛距離が釣果を大きく左右する重要な要素になります。
ルアーを遠くへ投げられることで、バスに不用意に近づかずにアプローチでき、警戒心を与えにくくなります。
特に水質がクリアな池原ダムでは、この「距離を取れること」自体が大きなメリットになります。
基本的に私がやっているビッグベイトの釣りはランガンスタイルで、最初の1投が超重要です。
ビッグバスがいる場所にミスキャストせずに最適なコースを引いてくれば、高確率でバイトが得られるのです。
自重のあるビッグベイトはキャスト時の安定感が高く、正確なコースへ投げ込みやすいため、大きな武器になり得ます。
飛距離を意識してルアーだけでなく、ロッドやラインを含めたタックル全体を組むことが、ビッグベイトの釣りを成立させるうえでは重要です。
遠投できるということは、それだけ選択肢が増えるということでもあります。
飛距離を最大限に活かす意識を持つことで、ビッグベイトの可能性をさらに引き出すことができます。
ビッグベイト おすすめ4選まとめ|使い分けと釣果アップのコツ
ビッグベイトの釣りは、数釣りを楽しむためのものではなく、価値ある1本を狙うための釣りです。
そのため、むやみにルアーの数を増やす必要はありません。
実績のある定番ルアーを厳選し、風や水面の状況、バスの活性に応じて使い分けることが、結果への近道になります。
本記事で紹介した4つのビッグベイトがあれば、風がある状況からベタ凪まで幅広く対応でき、フィールドや季節を問わずビッグベイトゲームを成立させることが可能です。
重要なのはルアーの数よりも、「どこで・どのタイミングで・どう使うか」を理解することです。
まずは気になるビッグベイトを選び、キャストコースやスピード、間の取り方を意識しながら、じっくり使い込んでみてください。
使い続けることで、そのルアーが効く状況が自然と見えてきます。



